南米の熱帯魚の種類を紹介!
南米には多くのシクリッドが生息していますが、アフリカにも生息しています。アフリカの場合、マラウイ湖産・タンガニイカ湖産・西アフリカの河川産に分かれ、水質によって飼育が異なります。タンガニイカ湖と比べると、マラウイ湖のシクリッドのほうが大きくなる特徴があります。

アフリカ、そのほかの地域の熱帯魚とは?
多くの熱帯魚はアフリカや南米の熱帯地域に分布しています。同じ種類の熱帯魚なのに、違う地域に分布しているのは何故なのでしょうか?アフリカの熱帯魚を飼育するには、アフリカという地域を知ることから始まるのかもしれません。
アフリカに生息する熱帯魚たち
アフリカ大陸にはマラウイ湖・タンガニイカ湖・ヴィクトリア湖といった湖があります。山から流れてきた川の場合、山の上で透明だった水が落ち葉や流木によってにごってきます。水質は弱酸性になり、熱帯魚にとって棲みやすい環境になります。湖の場合は岩のミネラルが溶け出し、新しい水によって作られます。そのため、湖と河では違った水質になるのです。
熱帯魚の主な生息地域
マラウイ湖
ここには数え切れないほどの熱帯魚が生息しています。マラウイ湖だけでも800種類も存在しています。鮮やかな青系の熱帯魚が多く、タンガニイカ湖より大きくなる印象があります。この地域に住んでいる人々は、マラウイ湖で採れた魚たちを普段から食べているそうです。
タンガニイカ湖
タンガニイカ湖はアフリカの湖の中で、200万年という最も古い歴史があります。土砂で埋もれることなく、独自の生態系ができあがりました。タンガニイカ湖の水質は、海水とほぼ同じ濃度でずっと安定しているのだそうです。
西アフリカ
西アフリカにはオゴーウェ川やイビンド川、コンゴ川といった川が流れています。西アフリカの川にもほかの熱帯雨林の地域に見られる、透明な水と紅茶みたいににごった水が流れています。透明な水は純粋な状態を意味しますし、にごった水は枯れ葉の層によって熱帯魚に嬉しい栄養が豊富に含まれていることを表します
そのほか
南米やアフリカのように多くはありませんが、中米や北米、オーストラリアにも熱帯魚が生息しています。北米は五大湖が有名です。最近では酸性雨によって水質が酸性へ傾いているそうです。オーストラリアの場合は海水魚が多いのですが、通常海水魚は熱帯魚とは呼ばないんですよ。
アフリカやそのほかの地域の水草
アフリカの透明な水が流れる川では、たくさんの水草が自生しています。石や流木に数種類が混ざって活着し、きれいなレイアウトを作っています。こうして活着することで、水草は水の流れが速いところでも身を守ってきました。ですから石の存在が水草を支えてきたともいえるんですね。
- アヌビアス・ナナ …… アフリカ産の水草の中でも代表的な種類です。丈夫で育てやすく、石や流木に活着させることもできます。大型化や小型化した改良品種もあります。
- ボルビティス・ヒデロッティー …… 流木に活着させるとよく育つ水草で、これ1つでアフリカの雰囲気が出せます。
- ヘアー・グラス …… 世界各地に分布している水草で、細い葉が涼しげな印象です。ヘアー・グラスだけのレイアウトも楽しむことができます。
アフリカを再現するアクアリウム
アフリカの熱帯魚を飼う場合は、その熱帯魚が生息していた地域によって分けなければなりません。自然とその地域の水質を再現することになりますが、レイアウトも楽しんでみましょう。まず、水質ですがマラウイ湖産の場合でpH7.5〜8.0、dH8〜10度、タンガニイカ湖産でpH8.0〜8.5、dH15〜20度です。水温はほかの地域より若干高めです。マラウイ湖の場合は岩をたくさん積んで熱帯魚の隠れ場所を作ります。掃除をするときに楽なように積んでみましょう。タンガニイカ湖産は、マラウイ湖産より遊泳スペースを広く取ります。岩を積みますが、水草を使うこともできます。巻き貝の殻を巻くと、棲みかにしたり産床にする熱帯魚もいるんですよ。