南米の熱帯魚の種類を紹介!
鯉の種類はコイ亜目とドジョウ亜目に分けることができます。熱帯魚の分類で、鯉の仲間になったり、「なまず」の仲間になったりと曖昧な種類を見かけることがあります。鯉はそれだけ大きなグループともいえます。初心者の人でも育てやすく、水草に映える種類が多いです。特に東南アジアにはラスボラやローチといった魅力的な熱帯魚がいます。

ラビリンスフィッシュとも呼ばれ、タイ・インド・マレー半島・アフリカ大陸などに生息しています。ラビリンス器官という呼吸器官を持ち、低酸素にも耐えられる特徴があります。ベタ、グラミーなどきれいな熱帯魚は有名ですよね。

南米の熱帯魚とは?
熱帯魚というと黄色や青の鮮やかな熱帯魚を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。こうした熱帯魚の多くが南米に生息し、熱帯魚らしさを楽しめます。南米にはどんな熱帯魚がいて、どんな風に生息しているのかを解説したいと思います。
南米の巨大な川、アマゾン川とは?
南米にはアマゾン川という巨大な川が西から東へ流れています。ブラジル・ベネズエラ・コロンビア・ペルー・ボリビアとたくさんの国にまたがっています。ネグロ川やマデイラ川といったたくさんの支流を持ち、650万キロ平方メートルという世界最大規模を誇ります。地球上の4分の1の淡水を大西洋に注いでいる、というのですから想像つかないほどです。かつて、アマゾン川は西から東までつながっていて、太平洋と大西洋をつなぐ役割がありました。そのため、南米は南北に大きな塊として分かれていたといいます。約6.500万年前の新生代という時代に、アルプス山脈が隆起して西側が遮断されました。アマゾン川に生息する熱帯魚の一部には、かつて海水魚だった生態や体型をしているものもいて、その歴史を物語ります。
アマゾン地帯の特徴
アマゾン川には約400種類の哺乳類や3.000種類以上の魚類など、多種多様な生物たちが生息しています。北から流れる水は腐葉土が溶けて黒い色をしています。南の水は砂地を流れるため透明です。北と南の水はミネラルが少なく、熱帯魚にとっては栄養が足りません。しかし、アマゾン川が流れる西の水はアンデスのやわらかい岩層を侵食することによって、細かい泥と肥沃土が含まれて茶色い色をしています。アマゾン川流域は赤道直下にあるため、北は3〜7月、南は10〜1月に大雨が降って北から南へと増水していきます。アマゾンでは植物の光合成は活発に行われていますが、雨が腐葉土を洗い流すため、根を張ることができません。そのため、水草は水中の生活に適応するように、水草の中だけで循環するようになりました。
(参考文献:竹内均の世界の旅−南アメリカ/竹内均・編)
南米の水草
- アマゾンソード …… ロゼット型の代表的な水草で、大きくなったアマゾンソードは1本でも迫力があり、古くから使用されてきました。
- エキノドルス・ラティフォリア …… エキノドルスという水草の種類にはレッドフレームやウルグアイエンシスといったいくつかの種類がありますが、小型で前景草としてよく使われています。栽培が簡単な改良品種もいくつかあります。
- ハイグロフィラsp.”ガイアナ” …… 光をたっぷり与えることで、葉の切れ込みが美しく育つ水草です。
南米を再現するアクアリウム
南米産の熱帯魚を飼育するなら、水質や水草なども南米を再現してみましょう。水質は弱酸性の場合でpH6.0〜6.4、dH5〜6度にします。エキノドルス・ラティフォリアやアマゾンソードといった水草のスペースと、熱帯魚が泳げるスペース、流木やヤシの実を置きます。素焼きの植木鉢を置くと水質が傾くので置かないようにします。小さな石を1〜2個置くと、小型シクリッドの産床になります。